米議会襲撃調査委、FOXニュース司会者のやり取り公開 協力を要請
(CNN) 米FOXニュースの司会者、ショーン・ハニティー氏が昨年1月6日の米議会議事堂襲撃事件の前後に、トランプ前米大統領の戦略や行動について懸念を抱いていたことがわかった。事件を調べる下院特別委員会が4日にハニティー氏に送った書簡から明らかとなった。
委員会はハニティー氏に調査への任意での協力を求めている。既に同氏とマーク・メドウズ元大統領首席補佐官との間で交わされたテキストメッセージを数十通入手し、ハニティー氏が1月6日に向けたトランプ氏や同氏の弁護団の計画を事前に知っていたことが示唆されるとしている。
協力の対象は、ハニティー氏がトランプ氏やホワイトハウスのスタッフ、トランプ氏弁護団と交わした2020年12月31日~21年1月20日のやり取りとなる。
委員会によると、ハニティー氏はメッセージの中で、議会に対し大統領選の認証を争うように求める計画に反対し、トランプ氏に職を離れる準備を促している。1月5日には「今後48時間が非常に心配」と記述。12月31日のメドウズ氏宛てのメッセージには「彼が言われているような展開で1月6日が進むとは思わない。6日の後も。彼は選挙の完全性を改革する全米規模の運動の先頭に立つと発表すべきだ。フロリダに行き、ジョー(バイデン大統領)が日々しくじるのを見よう。集中を保とう。彼が話せば国民は聞く」との記載があるという。
委員会はハニティー氏が1月5日と10日にトランプ氏と直接話をした可能性があると考えている。当時ハニティー氏はメドウズ氏とオハイオ州選出のジム・ジョーダン下院議員にメッセージを送っていた。
ハニティー氏の弁護士はCNNに対し、書簡の内容を確認し適切に対応すると述べた。