米乱射、容疑者が犯行直前にメッセージ 「これから小学校を銃撃しにいく」
米テキサス州ユバルディ(CNN) 米テキサス州の小学校で子ども19人と教師2人が射殺された事件で、サルバドール・ラモス容疑者(18)がテキストメッセージでドイツに住む少女(15)に犯行を予告していた疑いがあることが分かった。
この少女は数週間にわたってラモス容疑者とやり取りしていたという。CNNが確認したスクリーンショットや少女とのインタビューによると、ラモス容疑者は祖母が容疑者の端末について米通信大手AT&Tに電話をかけていることに不満を示し、「いらいらする」とのメッセージを送った。
その6分後、容疑者は「祖母の頭を撃った」と送信。さらに数分後には「これから小学校を銃撃しにいく(今すぐ)」とつづった。
最後のメッセージが送信されたのは中央欧州時間の午後6時21分で、米テキサス州では午前11時21分だった。
ドイツのフランクフルトに住む少女は、今月9日にSNSのアプリ上でラモス容疑者とチャットを始めたと証言。動画のテキストメッセージによると、容疑者は少女に自撮り動画を送信し、欧州の少女の元を訪ねる計画についても言及していた。
少女はビデオ通信アプリ「FaceTime」で毎日のようにラモス容疑者と話していて、「Yubo」と呼ばれるライブ配信用のソーシャルアプリでやり取りしたり、「Plato」というゲーミングアプリで一緒にゲームをプレーしたりすることもあったという。
テキサス州のアボット知事によると、ラモス容疑者はフェイスブックにも同様のメッセージを書き込んでいた。
アボット氏によると、容疑者は祖母を銃で撃ち、近所の小学校に車を走らせて教室に押し入った末、子どもや教職員に向かって発砲。最終的には警官隊がバリケードの設けられた教室に突入し、国境警備隊員が容疑者を射殺した。
死者21人、負傷者17人を出した今回の襲撃はここ10年近くで最悪規模の学校銃撃事件となった。米国ではわずか10日前にも銃乱射事件が起きたばかりだった。
2012年以降の学校乱射事件としては26人が死亡したサンディフック小学校銃乱射事件に次ぐ死者数となる。CNNの集計によると、幼稚園から高校までの学校での銃撃事件は今年に入り少なくとも30件目。