米国内で死傷者出た学校銃撃、1年間で93件 過去20年で最多
(CNN) 2020年~21年の1年間に米国の学校で起きた銃撃事件で死傷者が出たものは93件に上り、過去20年で最も多かったことが、米国家教育統計センター(NCES)がこのほどまとめた報告書で分かった。
報告書によると、20年7月1日~21年6月3日の年度内に報告された学校銃撃事件93件のうち、死者が出たのは43件、負傷者が出たのは50件だった。これに加えて、死傷者が出なかった学校銃撃事件も53件の報告があった。
20~21年度の学校銃撃事件には、オンラインで授業が行われている間に学校の敷地内で発砲があったケースも含まれる。また、校内で銃や銃弾が見つかったという報告も統計に含めている。
銃撃事件が発生したロブ小学校の記念碑を訪れた米テキサス州知事のアボット氏=5月29日、米テキサス州ユバルディ/CHANDAN KHANNA/AFP via Getty Images
報告書によると、20~21年度は統計を取り始めて以来初めて、高校で起きた銃撃事件の件数が全体の半数を下回った。
サイバーいじめを報告した学校の割合は、09~10年度は8%だったが、19~20年度は16%へと倍増している。
米国では先月、テキサス州の小学校で18歳の容疑者がライフル銃を乱射し、児童19人と教員2人が死亡する事件が発生。この事件を受けてテキサス州のグレッグ・アボット知事は28日、学校の安全対策強化と心の健康推進のため、23年8月31日までに1億550万ドル(約144億円)を拠出すると発表した。