同性婚の権利を保護する法案、バイデン大統領の署名で成立 米国
(CNN) 米国のジョー・バイデン大統領は13日、同性婚や人種の異なるカップルが結婚する権利を保護する法案に署名して成立させた。
大統領はホワイトハウスの庭園で開かれたイベントで、LGBTQ(性的少数者)の活動家など数千人の招待客を前に「結婚尊重法案」に署名。「結婚は単純な問題だ。自分が誰を愛するか。その愛する相手に対して誠実であるか」「それ以上複雑なことは何もない」と強調した。
その上で、「政府に干渉されることなく、自分自身でその問いに答えを出す権利」を認めるため、また、連邦政府によるその結婚の保護を保障するため、法案に署名すると語り、「この国の全ての州で、異人種間の結婚と同性婚を合法と認めることが、法律で義務付けられる」と指摘した。
同性婚の保護法案に署名するバイデン米大統領=13日、米ワシントン・ホワイトハウス/Patrick Semansky/AP
新法の成立により、結婚を男女間のものと定めたこれまでの連邦法は無効となる。州に対しては、同性婚や異人種間結婚を含め、州外の結婚証明書の有効性を尊重することを義務付ける。法案は与党民主党に野党共和党からの賛成票も加わって、上下両院を通過していた。