米国人ボランティアが死亡、市民脱出を支援 ウクライナ東部バフムート
(CNN) ウクライナ東部の激戦地バフムートで、市民らの脱出を支援していた米国人の男性が死亡した。
死亡したのは元米海兵隊員のピート・リード氏(33)。同氏が設立した国際医療NGO「グローバル・レスポンス・メディシン(GRM)」が3日、インスタグラムへの投稿で発表した。
それによると、リード氏は2日、活動中に死亡した。先月まで率いていたGRMから米国拠点のNGO「グローバル・アウトリーチ・ドクターズ」へ籍を移し、ウクライナでの活動の責任者を務めていた。
米国務省の報道官は、ウクライナで最近、米市民が亡くなり、遺族の支援に尽力していることを確認したが、詳細の公表は控えている。
リード氏の妻がインスタグラム上で報告したところによると、同氏はバフムートから市民を脱出させる活動のなかで負傷者の救護にあたっていた。乗っていた救急車が砲撃を受け、ほかのメンバーを全身でかばって死亡したという。
両NGOの公式サイトによると、リード氏は2012年に出身地ニュージャージー州を直撃したハリケーン「サンディ」をきっかけに人道支援活動の道に入った。イラク北部モスルの戦闘では医療チームを率い、1万人以上の負傷者を救護した。