ブリンケン米国務長官、中国首脳との会談で「進展」強調

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北京の人民大会堂で習近平国家主席(右)と握手を交わすブリンケン米国務長官/Leah Millis/Reuters

北京の人民大会堂で習近平国家主席(右)と握手を交わすブリンケン米国務長官/Leah Millis/Reuters

北京(CNN) 米国のブリンケン国務長官は19日、米国と中国が関係を再び軌道に乗せる方向で「進展」を見せたとの認識を表明した。2大超大国として、両国関係の「安定化」が必要との認識で合意したという。

ブリンケン氏は2日間の日程で、習近平(シーチンピン)国家主席を含む中国の首脳らと会談した。会談を終え、両国間には重要な問題が未解決のまま残っているとしながらも、自身としては今後のより良いやり取りや関係性の構築に期待する考えを明らかにした。

米国務長官が中国を訪れたのは5年ぶり。今回のブリンケン氏と中国高官らの会談は、米中両政府が関係悪化に歯止めをかけられるかどうかの試金石になるとみられていた。

北京で会見したブリンケン氏は、「米中両国共に、関係改善に向けた取り組みが必要だと認識した」と説明。訪中に当たり想定していたあらゆる領域について米中は進展を遂げ、今後も前進すると述べた。

一方で、一度の訪問や会談でこれらの問題が解決に至るわけではなく、あくまでも1つのプロセスだと強調した。

未解決の重要問題の一つは、米中両軍のトップの連絡経路が凍結されたままとなっている点だ。ブリンケン氏は会談でそうした経路の必要性を「再三」取り上げたものの、その場での進展は見られなかったと明かした。

中国外務省の北米・オセアニア担当部局を統括する高官は19日、李尚福国防部部長に科されている制裁措置が問題解決への障害になっていると主張した。

ブリンケン氏はこの他、中国外交トップの王毅(ワンイー)共産党中央政治局員や秦剛(チンカン)外相との会談に言及し、「率直で中身のある、建設的なものだった」と振り返った。また習氏との会談は「重要」だったとの見方を示した。

後者の会談は人民大会堂で開かれた。会談について米国が公式に発表したのは開催のおよそ1時間前だった。米国務省の当局者によると、会談は現地時間の午後4時34分に始まり、午後5時9分に終了した。

中国側の会談の記録によれば、習氏はブリンケン氏に対し、「世界は全体的に安定した中米関係を必要としている。中国と米国がうまくやっていけるかどうかに人類の未来と命運がかかっている」と告げたという。

一方、約3時間に及んだ王氏とブリンケン氏との会談で、王氏は中国政府の従来の言説を繰り返し、米国政府による中国への「誤った認識」が両国関係悪化の「根本原因」だと主張した。その上で米国に対し、中国の技術発展への「弾圧」や「中国の脅威」について誇大に宣伝するのを止めるよう求めた。中国国営の中央テレビ(CCTV)が報じた会談の記録から明らかになった。

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