バイデン氏、予備兵の欧州派遣を承認 ウクライナで戦争続く中最大3000人
(CNN) 米国のバイデン大統領は13日、国防総省に対し、最大3000人の予備兵を欧州へ派遣することを承認した。現地ではロシアによるウクライナでの戦争が継続している。
現在欧州に駐留する米軍兵士の数は10万人を超える。この数は昨年2月にロシアがウクライナへの侵攻を開始して以降増え続けてきた。
新たな承認の下、予備兵らは現在交代制で展開している「大西洋決意作戦」に配備され、北大西洋条約機構(NATO)及びその東部側面の強化に当たる。新たに署名された大統領令では、同作戦を米軍の関与する軍事行動と認定。予備兵らには現役の兵士と同等の資格が与えられる。
ウクライナは現在NATOに加盟していないため、同国内での戦争に直接関与する米軍兵士は一人もいない。
今回の承認を受け、国防総省には新たな選択肢が生まれる。今後はより多くの戦力を投入して、米欧州軍を支援することができるようになる。ただ国防当局者の1人は、事前通告が義務づけられていることから、実際にこれらの予備兵を派遣するには半年ほどかかる公算が大きいと明らかにした。
追加の兵士らは、後方支援や医療分野での任務に従事するとみられる。通常こうした役割は現役の兵士よりも予備兵が担うことが多い。
米軍は2014年以降、大西洋決意作戦の下で欧州への派遣を継続。域内の同盟国や提携国と共に任務に当たってきた。 国防総省のライダー報道官は、作戦を米軍の関与する軍事行動と認定したことにより一段と質の高い体制で兵士らを支援、維持できるようになると言い添えた。