87歳女性宅に男が侵入、軽食で気をそらし警察に通報 米メーン州
(CNN) 米メーン州ブランズウィックに住む87歳の女性の自宅に深夜、若い男が押し入る事件があった。女性は軽食を出して男の気をそらし、隙を見て警察を呼んだと話している。
被害者の女性はマージョリー・パーキンスさん(87)。CNNの取材に対し、7月26日未明、目を覚ますとベッドの前に男が立っていたと語った。男はシャツを着ておらず、「おまえを切る」と言ったという。
パーキンスさんはベッドから飛び起き、抱え上げた椅子を盾にして身を守った。
「彼は何度も私を壁にたたき付けて、私の額と頬にあざをつくった」とパーキンスさんは振り返る。
やがて男はそれに飽きて台所へ向かったという。男は靴もズボンもシャツも脱いでいた。パーキンスさんが出て行くよう求めながら台所へ追いかけると、男はお腹が空いたと訴えた。
パーキンスさんは教師をしていた経験から、とっさの判断で、男にピーナツバターとハニークラッカー、ミカンなどを与えた。
「それで彼は夢中になったの。どう思う? 私は学校で35年間教えていたから」とパーキンスさん。男が食べている隙を見て警察を呼んだ。
男は食べ終わるとズボンをはき、玄関から出て行ったものの、靴とシャツとナイフは残していった。
この男の家族はパーキンスさんの知人で、男は子どもの頃、小遣いをもらってパーキンスさんの庭の芝刈りをしていたことがあるという。
ブランズウィック警察は、未成年の容疑者を近所の住宅で取り押さえたことを確認した。容疑者は強盗、脅迫、暴行、未成年の飲酒の罪に問われている。