米東部や南部で冬の嵐、４人死亡　広範囲で停電、航空便欠航も

（ＣＮＮ） 米東部や南部では９日から１０日にかけて大荒れの天気となり、広い範囲で停電が発生したほか、多くの航空便が欠航するなど生活への影響が広がった。暴風雨などにより、少なくとも４人が死亡した。

強烈な冬の嵐で、メーン州やニューイングランド州などの大西洋沿岸部は高潮に見舞われた。また、北東部の広い範囲で河川が危険水位に達し、住民が避難を余儀なくされているところもある。

停電の情報サイト「ＰｏｗｅｒＯｕｔａｇｅ．ｕｓ」によると、１０日朝の時点でニューヨーク州やペンシルベニア州などで５７万戸超の住宅や商店が停電となった。

アイオワ州アイオワシティーで雪に覆われた通りを渡る人＝９日/Scott Olson/Getty Images

コネティカット州ノーウィッチで発生した洪水＝１０日/Courtesy henrysweatherchannel

ニューハンプシャー州ハンプトンビーチで洪水＝１０日/Courtesy henrysweatherchannel

ノースカロライナ州シャーロットで冠水した車に取り残された男性を消防隊が救助＝９日/Peter Zay/Anadolu Agency/Getty Images

激しい風雨によりアラバマ、ジョージア、ノースカロライナ州では、木が車に倒れるなどして少なくとも４人が死亡。また南部を中心に８日以降、計２５の竜巻が発生し、建物が倒壊するなど大きな被害が発生している。

運航情報サイト「フライトアウェア」によると、９日には１３５０便超が欠航、８７００便超が遅延した。一部はアラスカ航空機事故を受けたボーイング７３７ＭＡＸシリーズ９型機の運航停止によるものだが、嵐が主な原因となり各地の空港の発着便に大きな混乱が生じた。

米国では今週末にも今回と同じような嵐がほぼ同じ進路で進むと見込まれており、南東部では激しい雷雨や竜巻、中西部では雪、東部沿岸でも暴風雨が予想されている。