同じ狂犬病のコヨーテか、2人が襲われる被害 米ロードアイランド州
(CNN) 米ロードアイランド州で人が相次いでコヨーテに襲われて負傷した。週当局は14日、狂犬病のコヨーテが2人を襲ったとみて調べていることを明らかにした。
地元警察によると、現地時間の9日午後0時15分ごろ、58歳のハイカーの男性が同州ジョンストンの森林でコヨーテに襲われて脚に軽傷を負い、病院に運ばれた。
男性はコヨーテの首を絞めて抑え込んだと話しているという。コヨーテは死に、環境管理当局が検査のために回収した。
コヨーテが人を襲うのは極めて稀(まれ)なことから、当局は前日の8日に約18キロ離れたシチュエートで人を襲ったのも、同じコヨーテだったと見ている。被害者の傷口に残ったコヨーテの歯形を専門家が調べ、一致するかどうか確認する方針。
ロードアイランド州保健局によると、死んだコヨーテは9日に行った狂犬病の検査で陽性反応が出た。
2022年に同州の保健局が行った動物536匹の狂犬病検査では、5%が陽性だった。検査の回数は夏が最も多かったものの、狂犬病陽性の動物は年間を通して確認されているという。
人の狂犬病は極めて稀で、ロードアイランド州では1940年以来、確認されていない。
狂犬病は主にアライグマで確認されており、検査したアライグマは約3分の1が陽性だった。それ以外の動物の陽性率は低くなっている。2010~14年に人が動物にかまれた事案のうち、コヨーテにかまれた件数は0.7%のみ。21~23年の狂犬病検査で陽性が確認されたコヨーテはいなかった。
保健当局は、もしも野生動物にかまれたり引っかかれたりした場合、すぐに医師の診察を受けるよう促している。狂犬病は事後にワクチンを接種しなければ、ほぼ確実に死に至る。