猛威続く山火事、米テキサス州史上最悪に 2人死亡
(CNN) 米テキサス州北部で山火事の被害が拡大している。最も規模の大きい北部のスモークハウスクリーク火災だけでも焼失面積は4000平方キロメートルを超え、同州史上最悪の山火事となった。
今も延焼が続く中、同州では少なくとも2人が死亡。住宅や家畜の被害は拡大し続けている。
山火事はオクラホマ州でも発生して2月28日午後の時点で焼失面積は約127平方キロを超えた。両州を合わせると、1980年代に本格的な観測が始まって以来、米本土48州で最悪級の火災となっている。
テキサス州北部パンハンドル地域では少なくとも3件の大規模火災が続いており、収束は見通せない。29日には小雨が降ったものの、3月1日から週末にかけては再び空気が乾燥して強風が予想される。
山火事による焼失面積は、デラウェア州の面積に匹敵する約5180平方キロに達した。
テキサス州では火災のために2人が死亡した。家族によると、このうち83歳の女性は火災で自宅が消失し、逃げることができなかった。
電柱や送電線も破壊され、停電も重大な懸念となっている。ジョー・バイデン大統領は29日、被災者支援に尽力すると表明。同時に、気候変動を信じない「ネアンデルタールの友人たち」にも非難の矛先を向けた。