米上院共和党トップのマコネル氏、トランプ氏支持を表明 ここ数年対立
(CNN) 米上院共和党トップのミッチ・マコネル院内総務は6日、今年の大統領選でトランプ前大統領を支持すると表明した。マコネル氏とトランプ氏が最後に言葉を交わしたのは3年以上前。マコネル氏は2021年1月6日の米連邦議会襲撃を巡り、トランプ氏に責任があるとの認識を示していた。
マコネル氏は声明で、「トランプ前大統領が共和党有権者から大統領候補に必要な支持を獲得したのは明白だ」と指摘。「大統領候補として私の支持を得るのは驚くことではない」と述べた。
マコネル氏の発表の数分前には、予備選でトランプ氏の対抗馬として最後まで残っていたヘイリー前サウスカロライナ州知事が撤退を表明した。予備選や党員集会が集中する「スーパーチューズデー」でトランプ氏が各地の選挙戦を圧倒した翌朝の発表だった。
事情に詳しい情報筋によると、トランプ陣営のクリス・ラシビタ氏とマコネル氏の長年の側近ジョシュ・ホームズ氏はここ数カ月、両陣営の意思疎通を始めること、今年行われる米上院選に関し共通認識を得ることを目指して協議を重ねてきたという。
マコネル氏は20年12月以降、トランプ氏と話をしておらず、支持表明の前にも言葉を交わさなかった。事情に詳しい別の情報筋が明らかにした。代わりにラシビタ氏とホームズ氏が話をしたという。
マコネル氏は先週、今年末で上院院内総務を退任する意向を明らかにした。上院共和党では他の幹部もトランプ氏支持に動いており、マコネル氏の後任に名乗りを上げているナンバー2のジョン・スーン議員は今月、支持を表明。やはりマコネル氏の後任候補であるジョン・コーニン議員も、ニューハンプシャー州予備選の勝利を受けてトランプ氏支持を表明した。