米下院、24年度予算案可決も共和党保守派が議長の解任動議提出
(CNN) 米連邦議会下院は22日、1兆2000億ドル(約181兆円)規模の2024会計年度予算案を賛成多数で可決した。つなぎ予算の期限が深夜0時に迫る中、政府機関の部分的な閉鎖を回避するべく上院での迅速な可決が求められる。
採決は賛成286、反対134。共和党議員112人、民主党議員22人が反対に回った。両党の指導部は部分的な政府機関閉鎖の回避を目指すとしているが、上院議員が一人でも異議を唱えれば採決は遅れる可能性がある。
こうした中、共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員は、予算案への怒りを表明し、ジョンソン下院議長の解任動議を提出した。
グリーン氏は下院を混乱に陥れることは望まないとしつつ、民主党の側に立つのではなく、共和党及び共和党の多数派の側に立つ新たな下院議長を見出す必要があるとの認識を表明。CNNの単独取材に対し、「かなりの数の」議員が解任動議を支持していると述べた。ただそれらの議員の正確な数には言及しなかった。
解任に向けた手続きの具体的な日程についても、同氏は明らかにしていない。
グリーン氏によれば、当該の予算案はホワイトハウスが成立を待ち望んでおり、国境にまつわる危機の阻止にはつながらないという。国境からは連日、米国への侵入が繰り返されているとも述べた。
一方、穏健派の共和党下院議員、マイク・ローラー氏はグリーン氏による解任動議提出を「ばかげている」と一蹴。「保守運動を前進させることには全くならない」と批判した。