教会で牧師に引き金を引いた男、自宅から親類の射殺遺体発見 米ペンシルベニア州
(CNN) 教会で日曜の礼拝をしていた牧師の目の前にいきなり男が近づき、牧師に銃口を向けて引き金を引いた。
神が介在してくれたのかもしれないとグレン・ジャーマニー牧師は言う。
「自分がまだここにいることを神に感謝する。彼は間違いなく引き金を引いた」。ジャーマニー牧師はCNN提携局WTAEにそう語った。
事件はペンシルベニア州ノースブラドックの教会で5日に発生。州警察の発表によると、男は銃撃しようとしたが、銃の不具合で弾丸が出なかった。
教会の動画中継カメラは一部始終をとらえていた。男が引き金を引いた直後に教会員が飛びかかり、男を組み伏せている。
州警察によると、取り押さえられたのはバーナード・ジュニア・ポライト容疑者(26)。牧師を銃撃しようとした動機は分かっていない。
警察によれば、男は銃撃しようとしたが銃の不具合で弾丸が出なかった/Jesus' Dwelling Place Church
WTAEによるとジャーマニー牧師は、ポライト容疑者と面識はなかったと話している。
「いきなり自分に突き付けられた銃口が見えた」「ただ逃げるしかなかった」。そう語る牧師は演台の後ろに飛び込んで身を隠し、男は教会員に組み伏せられた。牧師はすぐに演台の陰から出て男を取り押さえる手助けをしている。
警察は殺人未遂や加重暴行などの容疑でポライト容疑者を取り調べている。
教会の事件の後、ポライト容疑者の自宅では、男性が銃で撃たれて死亡しているのが見つかった。死亡したのはポライト容疑者の親類のデレク・ポライトさん(56)。警察はこの事件についても捜査を続けている。