米、ラファへの空爆は「悲痛」 ハマス幹部死亡も強調
(CNN) イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区南部ラファの避難民キャンプを攻撃し、少なくとも45人が死亡、200人が負傷したことを受け、米国家安全保障会議(NSC)の報道官は27日、「悲痛だ」と述べ、米国は何が起きたのかを正確に把握するためにイスラエル軍と「積極的に関与」していると発表した。
報道官は声明で「イスラエルにはイスラム組織ハマスを追う権利があり、今回の攻撃で、イスラエル市民に対する攻撃に責任のあるハマスの幹部2人が死亡したことは理解している」「しかし、我々が明確にしてきたように、イスラエルは市民を守るためにあらゆる予防措置を取らなければならない」と述べ、米国はイスラエル軍が調査を実施していることを理解していると付け加えた。
米国はイスラエルに対し、ラファに避難している100万人以上の市民を保護する計画なしに大規模な地上侵攻を行わないよう繰り返し警告してきた。
米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は先週イスラエルを訪問し、イスラエルの計画に「改良」が加えられ、目標がより限定的になったと話した。
バイデン米大統領は、ラファでの地上作戦を本格的に展開する場合、イスラエルに威力の高い武器を提供するつもりはないと述べている。しかし先ごろ、戦車用の弾薬や迫撃砲弾を含む10億ドル(約1570億円)の軍事支援パッケージを承認した。