トランプ氏、ウィスコンシン州で「ミルウォーキー愛」力説 「酷評」したとの報道受け
ウィスコンシン州ラシーン(CNN) 米国のトランプ前大統領は18日、ウィスコンシン州の都市ラシーンで集会を開き、聴衆に対して「ミルウォーキーが大好きだ」と明言した。ラシーンはミルウォーキーから約48キロ南に位置する。
トランプ氏は先ごろ、共和党の下院議員との会合でミルウォーキーを「ひどい」と評したと報じられていた。
ラシーンでトランプ氏は、今夏の共和党全国大会(RNC)の開催地をミルウォーキーに選んだのは自分だと明らかにした。
その上でミルウォーキーに否定的なコメントをしたとの報道は事実ではないと強調。「私はミルウォーキーが大好きだ。犯罪を何とかしなくてはならないと言った。誰もが分かっていることだ。選挙は公正を期さなくてはならないが、ともあれミルウォーキーを(RNC開催地に)選んだのは私だ」と語った。
今月13日、トランプ氏は連邦議会議事堂で共和党の下院議員と非公開の会合を開き、その場でミルウォーキーを「ひどい」と評した。同市の犯罪率と、いわゆる選挙の完全性について不満を訴える中での発言だったという。会合に居合わせた情報筋が明らかにした。
ウィスコンシン州議会の派遣団のメンバー数人はその後、トランプ氏の「ひどい」という言葉がミルウォーキーにおける犯罪と選挙について話し合う中で用いられたものだと確認した。その場にいたデリック・バンオーデン下院議員はCNNの取材に答え、トランプ氏のコメントについて、「ミルウォーキーの犯罪に特化して言及した」のであり、街自体について述べたわけではないと明言した。
ミルウォーキーは2020年の大統領選挙で、トランプ氏とその同調者らが唱えた選挙にまつわる陰謀論の中心地だった。