ウォルズ副大統領候補、06年下院選で陣営が虚偽主張 飲酒運転の前歴めぐり

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民主党副大統領候補のウォルズ・ミネソタ州知事=13日、米ロサンゼルス/Frederic J. Brown/AFP/Getty Images

民主党副大統領候補のウォルズ・ミネソタ州知事=13日、米ロサンゼルス/Frederic J. Brown/AFP/Getty Images

(CNN) 米民主党副大統領候補のウォルズ・ミネソタ州知事が初めて下院選に出馬した2006年の選挙戦で、飲酒後の無謀運転で逮捕された本人の前歴をめぐり、陣営が虚偽の主張を繰り返していたことが分かった。

裁判所と警察の記録によると、ウォルズ氏は1995年9月、ネブラスカ州で時速約90キロ制限の道路を時速約150キロで走行し、州警察の取り締まりを受けた。同氏はこの時、31歳の教員だった。

呼気が酒臭かったため、警官が飲酒検査を求めた。検査で不合格となり、警察の車で運ばれた病院での血液検査で、当時の州基準を大幅に上回るアルコールが検出された。その後、州警察が拘置所へ移送したことが確認されている。

ウォルズ氏は当時、裁判所で無謀運転と飲酒運転を認めた。弁護士によると、勤務先の学校にも報告して退職を申し出たが、校長に引き留められたという。

逮捕後に保安官事務所が撮影したウォルズ氏の顔写真=1995年/Dawes County Sheriff's Office
逮捕後に保安官事務所が撮影したウォルズ氏の顔写真=1995年/Dawes County Sheriff's Office

ところが06年の選挙では、ウォルズ陣営が報道機関に、同氏は当日酒を飲んでいなかったと繰り返し主張。飲酒検査で不合格になったのは州兵時代に聴力を失ったせいで誤解が生じたためだと説明し、現場から拘置所まで自分で運転することも認められたと話していた。これらはすべて事実に反している。

18年のミネソタ州知事選では、本人が飲酒運転の前歴を認め、それ以来酒はやめたと話していた。

米ニュースサイト「デイリー・ビースト」には13日、ウォルズ氏を逮捕した警官とのインタビューが掲載された。警官はこの中で、同氏が酒を飲んでいなかったとの主張を否定し、飲酒検査と難聴は無関係だと指摘した。

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