高速道路の車銃撃で5人負傷、容疑者逃走中 無差別に発砲か 米ケンタッキー州
(CNN) 米ケンタッキー州の州間高速道路で7日に5人が銃撃されて負傷した事件で、同州ローレル郡の捜査当局は8日、現場から逃走した男を重要参考人から容疑者に切り替えて行方を追っていることを明らかにした。
当局が捜索しているのは同州ウッドバインのジョセフ・カウチ容疑者(32)。事件はケンタッキー州ロンドン市の北部で現地時間の7日午後5時半ごろ発生。州間高速道路の上下線を走行していた車が次々に銃撃され、5人が銃弾を浴びて負傷した。
死者は出なかったものの、1人は顔面を、別の1人は胸部を撃たれるなどして数人が重傷を負っている。容体は安定しているという。
8日午後には高速道路付近の森林で、犯行に使われたとみられるAR―15ライフル銃1丁が見つかった。
カウチ容疑者の車は7日に高速道路付近で発見されており、容疑者はまだこの近くにいると見て当局が捜索を続けている。
動機は現時点で不明だが、犯行当時、カウチ容疑者自身は車に乗っていなかったことから、あおり運転で激高するロードレイジではなかったと捜査当局は断言。計画的な犯行だったとの見方を示す一方で、容疑者が特定の人物を狙った様子はないとしている。
当局によると、カウチ容疑者は州間高速道路で車9台を銃撃しており、道路は長時間にわたって通行止めになった。
カウチ容疑者は山林に逃げ込んだと思われ、連邦や州、地元の警官など40~50人が出動して捜索を続けている。