ハリス氏が60歳に、民主党はトランプ氏を高齢で不安定と批判
(CNN) 米大統領選の民主党候補、ハリス副大統領が今月20日に60歳の誕生日を迎えた。ハリス陣営は有権者に対し、ハリス氏が共和党候補のトランプ前大統領よりも18歳若いことを周知しようとしている。
ハリス陣営は最近、トランプ氏の精神面や肉体面での適性について、疑問視する姿勢を強めている。
ハリス氏は19日、デトロイトで記者団に対し、トランプ氏がますます不安定になっており、対処が必要だと語った。「米国民には、実際に不安定に見える人物よりも、もっと良い人物がふさわしいと思う」
これは、共和党が長年にわたってバイデン大統領への攻撃に使っていた戦略を逆手に取ったものだ。81歳のバイデン氏は7月に大統領選から撤退した。
ハリス氏自身も最近、繰り返し年齢に言及している。これは、バイデン氏との差別化を図ると同時に、78歳のトランプ氏との差別化も暗に行おうとしているためだ。
ハリス氏は16日に行われたFOXニュースとのインタビューで、「私は新世代のリーダーシップの代表だ」と述べた。その2日後には、NBCニュースに対し、「何にもまして、新世代の考え方だ」と語った。
政治専門サイト「ポリティコ」は、トランプ氏の顧問がポッドキャストの番組でのインタビューを検討していたが、トランプ氏が「疲弊」しているためインタビューを断ったと報じた。トランプ陣営は、ポッドキャストの番組とのやり取りには言及せず、トランプ氏は疲弊していないと一蹴した。
ハリス陣営の幹部はCNNの番組で、ポリティコの報道をめぐり、「疲弊して遊説に対処できない人物がいるとすれば、その人物が大統領にふさわしいのかどうか大きな疑問が生じる」と指摘した。