インドとパキスタン、豪雨で死傷者多数 各地で洪水や土砂崩れ
(CNN) パキスタンやインド北部のラジャスタン州がモンスーンの豪雨に見舞われ、洪水や土砂崩れで多数の死者が出ている。当局者が23日に明らかにした。
パキスタンの災害対策当局などによると、同国では少なくとも21人の死亡が確認された。パンジャブ、カイバル・パクトゥンクワの両州では洪水のために家屋数百棟が損壊。カシミール地方のムザファラバードでは大規模な土砂崩れが発生し、救助活動が行われている。
各地で道路や橋が寸断されたり家屋が倒壊したりするなどの被害が出ており、死傷者の正確な数はつかめていないという。
パンジャブ、カイバル・パクトゥンクワ両州とカシミール地方のほか、北東部のバロチスタン州や首都イスラマバードでもさらに豪雨が続く見通し。
隣国インドのラジャスタン州では3~4日間降り続いた豪雨のため、23日までに20人が死亡し、数百人が洪水で家を失った。現地では被災者の救援活動が続けられ、ラジャスタン州知事も同日、被災地を視察して復旧活動や食料や水の配給を指示した。
一方、パキスタンのアシュラフ首相は被災者に哀悼の意を表し、関係省庁に対して河川の水位を監視してこれ以上の氾濫を防ぐなどの対策を指示した。