反イスラム映画めぐるデモ、世界各地で続く 2週目に突入
(CNN) イスラム教の預言者ムハンマドを侮辱したとされる米映画をきっかけにエジプトやリビアで発生した抗議デモはイスラム世界全体に広がり、2週目に突入した。17日にはアフガニスタン、インドネシア、パキスタン、イエメン、レバノンでデモが展開された。
デモ隊の規模は先週に比べて小さく、米外交施設が直接攻撃を受ける事態には至らなかった。しかし、デモが長引いているのは抗議の矛先が問題の映画にとどまらず、米国の政策に向けられているからだとの指摘もある。
レバノンでは17日、首都ベイルート南郊で開かれた集会でイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者ナスララ師が演説に立ち、抗議行動を呼び掛けた。詰め掛けた参加者らはヒズボラの旗を振り、「米国に死を」などと唱えた。
アフガンの首都カブールでは、米大使館へ続く道路沿いで数百人のデモ隊が警官らを襲撃した。パキスタンのアフガン国境付近でも反米デモ隊が警察と衝突し、少なくとも1人が死亡した。
インドネシアの首都ジャカルタでは、米大使館前の機動隊員に石などが投げ付けられ、警察側が催涙ガスを発射した。