福島沖の魚、汚染レベルは依然高い 米研究者
ブッセラー氏は、どちらの方が主な原因なのかは分からないとしながらも、「その両方が起きている」と述べ、「原発に面した海のセシウム濃度は依然として高い」と語った。ただし、「危険なレベルの高さではなく、ことさら騒ぐ必要はない」とも言い添えた。
既に大気中への放射性物質の放出は止まっており、東電は原子炉の冷却水からセシウムを吸収するシステムを導入済みだ。しかしすべての冷却水が回収されているわけではないとブッセラー氏は話す。
同氏は原発事故の3カ月後に派遣された国際調査団の組織にもかかわった人物。日本政府がこうした値を公表していることを評価しながらも、「一般の人たちには、何を信じればいいのか、誰が本当のことを言っているのか分からないという不安が根強くある。放射性物質についてことさら騒ぎ立てられることも多く、恐怖心をあおっている」と指摘している。