衆院選公示 主要政党トップらが福島で第一声
首相は先月、赤字国債発行法案で自民党の協力が得られることを条件に解散・総選挙に踏み切ったが、選挙に勝てる見通しは立っていない。朝日新聞による最新の世論調査では自民党の支持率が20%と、民主党の15%を上回っている。
福島県いわき市で第一声を上げた野田首相は、「総選挙では改革を前に進めることができるか、古い政治に後戻りするのかが問われる」と語った。首相は2040年までに原発ゼロを目指すと表明している。
今回の選挙では、自民、民主両党とも単独過半数の獲得は難しいとの見方が強い。石原慎太郎・前東京都知事が代表を務める日本維新の会をはじめ、第三極勢力の動向も注目されるが、ヘンリー氏は「メディアの注目は集めても、政治的影響力を持つまでには至らないだろう」との見方を示す。
世論調査では自民党と公明党による連立が有力視されているが、ヘンリー氏は「自公連立政権が日本の構造的な問題に対処できる政策を示せるかどうかは不明。もしできなければ、来年の参院選も波乱含みとなる」と予想している。