EUにノーベル平和賞授与 オスロで式典
(CNN) 今年のノーベル平和賞の授賞式が10日、オスロ市庁舎で開かれ、受賞が決まっていた欧州連合(EU)の代表者に記念のメダルと賞状が贈られた。
式典には、EUのファンロンパイ首脳会議常任議長、バローゾ欧州委員会委員長、シュルツ欧州議会議長が出席した。
ファンロンパイ氏は欧州に残る戦争の傷跡を振り返り、「暴力と報復の連鎖を断ち切り、より明るい未来をともに築くことができると宣言したEU創設者らの大胆な賭け」をたたえた。
ノーベル賞委員会のヤグランド委員長も「欧州が戦争の大陸から平和の大陸へと変化した実績は本当に素晴らしい」と強調した。
EUの平和賞受賞を巡っては、南アフリカのツツ元大主教ら過去の受賞者3人が、賞の趣旨に反するとして抗議の書簡を出していた。
EUは賞金の800万クローナ(約9900万円)に同規模の資金を加え、合わせて紛争地の子どもたちの支援に使うと表明している。