イラクのタラバニ大統領が入院 「容体安定」と当局発表
(CNN) イラクのタラバニ大統領(79)が17日夜、首都バグダッド市内の病院に救急搬送された。大統領府は18日、容体は安定していると発表した。
発表によれば、検査の結果、動脈硬化が原因だったことが判明した。身体機能は正常だという。
大統領府は18日の声明で「タラバニ氏は最近、国民の調和と安定のために努力を尽くしてきた」と述べ、過労が原因だと説明した。
これに対してタラバニ氏と親しいクルド系議員、マフムード・オスマン氏は、同氏が脳卒中を起こし、集中治療室に入っていると主張。「容体はあまり良くない」と述べた。さらに別の当局者も脳卒中との見方を示した。
タラバニ氏は2005年、新生イラク初の自由選挙で大統領に選出された。これまで何度か健康上の問題が浮上したものの、正確な病名が公表されないこともあった。
同氏は07年2月から3月にかけて病気治療のためヨルダンに滞在。心臓のカテーテル手術を受けたと伝えられたが、家族や側近らはこれを否定した。大統領府は過労と肺の炎症で念のため検査を受けたと発表した。
今年1月にはドイツで脊髄(せきずい)の手術を受けていた。