米海軍掃海艦が「世界遺産」環礁で座礁、乗員退避 フィリピン南西部
(CNN) 米海軍第7艦隊は18日、フィリピン南西部のパラワン島近くの環礁で17日、掃海艦「ガーディアン」が座礁し、乗組員79人全員が退避したとの声明を発表した。
現場海域はスルー海にあるパラワン島から東南東へ約130キロ離れたトゥバタハ環礁。同環礁の自然公園は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に指定され、絶滅危惧種などの魚類、珊瑚礁やサメが生息している。
座礁の原因は不明だが、事故後に満潮の時を狙って同艦の移動を試みたが失敗したという。
ガーディアンはアベンジャー級の掃海艦で、全長約68メートルで重量は1312トン。フィリピンのスービッグ基地を出港し、次の目的地へ向かっていた。同艦の母港は日本の佐世保港。
第7艦隊の声明によると、座礁発生後、乗組員は小型ボートで僚艦などへ移った。同艦隊の支援船も現場に到着し、乗組員の安全確保や海洋環境汚染の対策などに当たっている。一部の乗組員がガーディアン内で機器管理や船内の見回りなどを行っているという。