シリアで取材のジャーナリスト2人が死亡
(CNN) シリアで19日までに、内戦を取材していたジャーナリスト2人が相次いで死亡した。
フランス大統領府は18日、同国のジャーナリストのイブ・ドゥベ氏が北部アレッポでの取材中に殺害されたことを確認。大統領からの弔意と、犯行への非難を示す声明を発表した。シリア反体制派は、同氏が政府軍に殺害されたと主張している。
ドゥベ氏は1954年にベルギー領コンゴで生まれ、87年に仏国籍を取得。ベルギー軍や南ローデシア(現ジンバブエ)の傭兵部隊で闘った経験を持ち、ジャーナリストとしてアフガニスタン、レバノン、ユーゴスラビア、イラク、リビアなど各地の紛争を取材してきた。現地の戦闘員と生活をともにした体験に基づく記事で知られていた。
一方、中東カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは、フリーのシリア人ジャーナリスト、モハメド・マッサルマ氏(33)が、ヨルダン国境に近い南部ダラア近郊で死亡したと伝えた。前線での戦闘取材中に、狙撃兵の銃弾3発を受けたとされる。