シリア避難民キャンプ 国境で防空ごうを掘る子どもたち

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ムハンマド・ザフィールくん(13)は仲間とともに防空ごうを掘る

ムハンマド・ザフィールくん(13)は仲間とともに防空ごうを掘る

シリア・バブアルサラム(CNN) シリア北部のトルコ国境付近の町バブアルサラムにある避難所には、今日も多くの子どもたちが飢えをしのぐために雑草をかき集めながら、国外退避できる日を待っている。

3人の少年たちが懸命に地面に穴を掘っている。状況が違えばそれは「遊び」になるだろうが、戦争の続くシリアと難民受け入れに難色を示すトルコに挟まれたこの地域には無邪気さなど残っていない。

ムハンマド・ザフィールくん(13)は仲間たちと、「ジェット機が来て爆弾を落としていったときのために」穴を掘っているという。「ここに子どもたちを隠す。もっと大きい穴にしていく」

ここではあまりに早く、不自然な形で大人になることが求められる。遊びに費やされていたはずの時間は防空壕(ごう)を掘る時間へと変わった。ムハンマドくんは音で、ミサイルか、携行式のロケット弾か、重機関銃かを聞き分けられるという。掘った穴には、空襲時でも外の様子がわかるようにのぞき穴まで作った。泥を使って手で作った原始的なものだが、ここにはそれ以外の材料はない。

数百メートル先にはトルコが見える。経済発展を遂げている隣国を横目に、燃料となる木材を探し、プラスチックを燃やして暖をとる生活が続く。飢えをしのぐために、雑草も刈り取る必要がある。内戦開始から2年近くたった今、凍えるような寒さと飢えが彼らを待っている。

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