タリバーンに襲撃されたマララさん、英国で頭蓋骨の修復手術へ
(CNN) パキスタンで昨年10月、女性の教育を受ける権利を主張したためにイスラム武装勢力タリバーンに銃撃され重傷を負ったマララ・ユスフザイさんが数日中に頭蓋骨(ずがいこつ)の修復手術を受けることが30日わかった。
銃撃の数日後、傷ついた脳が腫れ上がったため、パキスタンの病院の医師らはマララさんの頭蓋骨の一部を摘出する措置を取った。頭蓋内の圧力が上がりすぎると脳に深刻なダメージを与え、命にかかわるためだ。
英クイーン・エリザベス病院のデーブ・ロッサー医師は記者会見で、マララさんの回復はめざましく、勇気を持って治療に立ち向かっていると述べた。ロッサー医師は「彼女は非常にはつらつとしていて、ユーモアのセンスもすばらしい。とてもほがらかでしっかりしており、自らの主張を今後も語っていくという決意に満ちている」と述べた。
パキスタンの医師は、外した頭蓋骨を保存のためにマララさんの腹部の皮下に埋め込んだ。修復の際に使うためだったが、そのままではうまくはまらないことが明らかになった。そこで医師から説明を受けた上で、マララさんは骨の代わりにチタンを使い頭蓋骨の修復を受けることを選んだという。