マリ支援国会合、日米欧など400億円超の拠出表明
(CNN) イスラム武装勢力との戦いが続くアフリカ西部のマリ情勢を巡り、日本や欧米諸国、周辺国は29日、マリ支援国会合を開き、総額4億5500万ドル(約412億円)の拠出を表明した。拠出金はマリでの軍事支援や人道支援などに利用される。
日本が1億2000万ドル、米国は9600万ドル、EUが6700万ドルを支援。セネガル、ナイジェリア、ガーナが各300万ドル、中国とインドが各100万ドルを出す。
マリのトラオレ暫定大統領は会合で支援国に感謝の意を表し、7月31日に選挙を実施するとの計画を発表した。
フランス国防省は28日、フランス軍がマリ政府軍とともに、同国北部の古都トンブクトゥを奪還したと発表した。オランド仏大統領は同日の記者会見で、マリでの戦いは「勝利に向かっている」と自信を示した。
国防省によると、仏軍はトンブクトゥからガオにかけ、1年近くイスラム武装勢力に支配されていた地域を制圧した。武装勢力はこれまで音楽や喫煙、飲酒、テレビでのスポーツ観戦などを禁じ、トンブクトゥの史跡を破壊する攻撃を繰り返していた。