ロシアの隕石空中爆発、1000人以上が負傷
モスクワ(CNN) ロシアのウラル地方上空で15日朝、隕石(いんせき)が爆発し、空に閃光が走り、轟音が鳴り響いた。当局によると、爆風で複数のビルの窓ガラスが割れるなどして約1000人が負傷した。
爆発があったのは現地時間午前9時20分頃で、当時多くの人々が外出していた。負傷者には200人以上の子どもが含まれており、大半はチェリャビンスク地区で負傷したが、ほとんどが軽傷だという。
ロシアの非常事態省は、隕石はウラル地方上空の下層大気で一部燃えたあと粉砕したと述べていた。
またロシア国営ノボースチ通信によると、約3000棟のビルが爆発の被害を受け、その大半は爆発の衝撃波によるガラスの破損だという。ロシア内務省は、被害を受けた建物の中に病院、幼稚園、学校が含まれているとしている。
米航空宇宙局(NASA)は、この隕石の爆発の威力は30万トンのTNT(トリニトロトルエン)爆弾のそれに匹敵するとし、100年に1度の出来事と付け加えた。