習近平氏を中国国家主席に選出、指導部交代の総仕上げ
北京(CNN) 北京で開催中の全国人民代表大会(全人代)は14日、新たな国家主席に習近平(シーチンピン)・共産党総書記を選出した。胡錦濤(フーチンタオ)・前総書記の後任で、約3千人の全人代代表が投票し、決めた。
習氏は昨年11月、党総書記と党中央軍事委員会主席のポストを引き継いでおり、今回の国家主席就任は10年に1度の指導部交代の総仕上げを意味する。
同国家主席は今月初めに人民日報に掲載された演説文で、中国は多数のリスクと試練に直面していると指摘、党の将来が問われていると強調していた。
また、胡前主席と同様に退任する温家宝(ウェンチアパオ)首相の後継者には李克強(リーコーチアン)氏が就任する見通し。
全人代は3月5日に開幕、同17日に閉幕する。初日の会議では温首相が7.5%とする今年の経済成長率や物価上昇率の目標値、新規雇用を創出するための都市部での失業率削減を約束。会期中には国務院(政府)が管轄する一部省の機構改革も打ち出し、国内で問題が多発する食品や医薬品の安全に関する部局の権限強化やメディア検閲部門の統合なども決めた。