氷割れて220人漂流 ラトビア沿岸から分離
(CNN) ラトビア沿岸から分離した2つの氷盤がリガ湾に流れ出し、氷盤の上にいた220人以上が救助された。ラトビアの救急隊が29日に明らかにした。
消防隊、国境警備隊、沿岸警備隊、軍が出動し、救助に当たった。荒波で救助活動は難航したが、午後4時半頃終了。救助された1人が凍傷の疑いで手当てを受けた。
2つの氷盤のうち、首都リガ近くの大きな氷盤の上には181人が取り残されたが、全員ボートで救助された。また、海辺の観光地ユールマラ沖の小さな氷盤の上にいた42人もヘリコプターで救助された。
石油会社のマネジャー、カスパルス・スクラバンズさんは、事件発生当時、ユールマラ近くのビーチで家族と過ごしていた。スクラバンズさんは、海岸からリガ湾に向かって伸びる氷にひびが入るのが見えたという。
氷は海岸から分離し、強風で海に向かって流され始めた。その時、氷の上には散歩していた人や釣り人など、50人近くがいたという。
春に気温が上昇すると沿岸の氷が割れる可能性が高まる。気象予報士によると、29日のリガの気温は氷点を上回っていたという。