イスラム教巡り対立、強硬派が数万人デモ バングラデシュ
ダッカ(CNN) バングラデシュの首都ダッカで6日、イスラム強硬派のグループが「イスラム教を侮辱するブロガーや文筆家に厳罰を」と訴える数万人規模のデモを展開した。
同国では今年2月、1971年の独立戦争時に市民の殺害などに関与したとして、同国最大のイスラム政党、イスラム協会(JI)の幹部が死刑を言い渡された。この判決を支持するブロガーらが最近、JIの非合法化などを求め、ダッカ中心部のシャハバグ広場で座り込みを実施していた。
6日のデモに参加したイスラム教徒らは、ブロガーらを「無神論者」と非難。政府も無神論者の仲間だと主張し、厳格なイスラム法に基づく憲法改正などを要求した。JIや最大野党のバングラデシュ民族主義党(BNP)もデモを支持した。
これに対して、デモに反対するリベラル派25団体が全国で終日ストを実施し、ダッカと各地をつなぐ通信が一時遮断された。
ダッカでは2月に、反イスラム発言を理由にブロガーが殺害される事件が発生。一方で先週、ブロガー4人が宗教感情を傷つけたとして、警察に拘束されている。