イラクで爆発相次ぐ 57人死亡
バグダッド(CNN) イラク北部の都市モスルや中部ディヤラ州、首都バグダッド近郊で10日、爆弾の爆発が相次ぎ、少なくとも57人が死亡、多数の負傷者が出た。地元当局が明らかにした。
モスルでは、検問所で自動車爆弾による自爆テロが発生したのを皮切りに、警官を狙ったと見られる攻撃が相次いだ。検問所の自爆テロでは、少なくとも9人の警官が死亡したという。当局は、自動車爆弾、発砲、戦闘により、モスル全体でこの日少なくとも36人が死亡、122人が負傷したとしている。
バグダッドの北に位置するディヤラ州でも野菜市場を狙った3発の爆弾が爆発し、少なくとも15人が死亡、30人が負傷した。
またバグダッド南方のアルマダーンでは道端に仕掛けられた爆弾が爆発。捜査に向かった警官に自爆テロ犯が突っ込み、少なくとも3人が死亡した。バグダッド北東部のサドルシティでもレストランの外で2発の爆弾が爆発し、3人が死亡した。
イラクでは、スンニ派とシーア派の緊張が高まり、宗派間抗争が本格化することが懸念されている。