トルコ政府、再開発巡る住民投票も 与党幹部
イスタンブール(CNN) トルコ与党・公正発展党(AKP)の幹部は12日、デモの発端となったイスタンブールのゲジ公園再開発の是非を問う住民投票を政府が実施する可能性があると語った。政府系のアナトリア通信が伝えた。
同通信によると、AKP幹部は住民投票の可能性に触れる一方で、「トルコ政府はゲジ公園での抗議活動が永遠に続くことは認めない」と述べ、デモ隊に公園から「出ていく」よう主張したという。
政権側は同日、反政府デモの関係者と会談。同通信によれば、会談に応じたのはデモに参加した「人気アーティストたち」の代表だという。デモ隊の指導者たちは会談には応じなかった。指導者の1人によれば、会談したのは政府に友好的な一部の人々だった。
前日には、タクシム広場に集まったデモ隊を排除するため、機動隊が大量の催涙ガスや放水銃を使用。警察は事前の約束を破り、隣接するゲジ公園にも催涙弾を打ち込んだ。
トルコの複数の都市ではデモに参加した弁護士が逮捕されたことに抗議して、数千人の弁護士がデモ行進を行った。
またカナダ放送協会(CBC)は12日、デモを取材していた特派員2人が警察に身柄を拘束されたと伝えた。CBCによれば、カナダのベアード外相はトルコ大使に対し、懸念を表明したという。