デモ隊と警官隊が衝突、首相と代表者との会談控え トルコ
イスタンブール(CNN) 反政府デモが続くトルコの最大都市イスタンブールで11日朝、警官隊が中心部のタクシム広場に突入し、少数の過激なデモ隊と激しく衝突した。
警察の装甲車両に火炎瓶を投げつけるデモ隊に対し、警察は放水銃や催涙ガスで応酬した。
デモ隊が築いたバリケードを警察の複数の装甲車が破壊すると、辺りには催涙ガスや花火の煙が漂った。デモ隊は、一度は退散するも、しばらくすると再び集まってきて装甲車を取り囲んだ。しかし警察が催涙ガス弾や放水銃で攻撃すると再び退散した。
タクシム広場での激しい衝突とは対照的に、デモ隊が拠点とするゲジ公園など、ほとんどの場所では比較的穏やかだった。
トルコのエルドアン首相は12日にデモ隊の代表者らとの面談を予定しており、今回のタクシム広場への突入の目的は、広場を占拠するデモ隊の排除というより、面談を前にデモ隊を「威嚇」するのが目的だったようだ。
デモの発端は、イスタンブール中心部で最後の緑地だった公園を取り壊してショッピングモールにする計画に対する小規模な抗議行動だった。しかし、抗議行動が次第にエスカレートし、デモ隊がエルドアン首相の辞任を要求するなど、政治的デモへと発展した。