アルゼンチンで列車衝突事故、通勤ラッシュ時
(CNN) アルゼンチンの首都ブエノスアイレス近郊で13日朝、列車が衝突する事故があり、少なくとも3人が死亡した。負傷者は315人が負傷した。
事故が起きたのは午前7時過ぎの通勤ラッシュ時。
国営テラム通信が乗客の話として述べたところによると、「照明が突然消え、爆発があった。周囲から叫び声が聞こえた。みんな脱出しようと必死になり、お互いを踏みつけあった」と伝えている。
同通信によれば、駅と駅の間に停車していた列車に、別の列車が衝突したと見られる。原因は不明で調査中としている。
ランダソ交通相は、「不正な行為があったのか、事故だったのかを明らかにする」とし、「回避できた事故であれば、その責任を問うことになる」と述べた。
当局によれば、事故を起こした列車は3月に検査を受けていたという。
アルゼンチンでは昨年2月にも、同じ路線の通勤列車がブエノスアイレスの駅の車止めに激突、50人の死者を出す事故が起きている。この事故は刑事事件として捜査が行われ、政府関係者を含む20人以上が起訴された。
その後は民間企業ではなく政府と企業の連合体がこの路線を管理していたが、状況は変わっていないと遺族は述べる。昨年の事故で息子を亡くしたマリア・ルハン・レイさんは、「状況はかえって悪化している。時間が経つにつれて列車の老朽化が進むのだから」と語った。