ブラジルで運賃値上げに反対するデモ隊と警察が衝突
サンパウロ(CNN) ブラジル最大の都市サンパウロで13日夜、公共交通機関の運賃値上げに反対するデモ隊が機動隊と衝突した。機動隊はデモ隊に催涙ガス弾やゴム弾を発砲し、少なくとも100人が負傷、120人以上が逮捕された。
ブラジルでは先週からサンパウロやリオデジャネイロなどの大都市で、公共交通機関の運賃が3レアルから3.2レアル(約150円)に値上げされたことに対する抗議活動が続いている。
13日には、午後5時にサンパウロ市立劇場前に5000~1万人が集まり、デモ行進を行ったが、通りには大勢の機動隊が待機していた。運賃値上げの抗議デモに対して機動隊が動員されたのは今回が初めて。
警官が催涙ガス弾やゴム弾の発砲を始めると、デモ隊から「ファシスト警察め!」という非難の声が上がった。デモ隊によると、発砲前に機動隊から何の警告もなかったという。