NZ地震、首都で建物など安全点検進む
(CNN) マグニチュード(M)6.5の強い地震に見舞われたニュージーランドは地震から一夜明けた22日、首都ウェリントンなどで建物の安全性を確認する作業が始まり、公共交通機関などの運行に影響が出ている。
21日に発生した地震はウェリントンから約57キロ南部のニュージーランド北島と南島の間の海域を震源とし、震源の深さは14キロ。米地質調査所は当初、M6.9と発表していたが、その後M6.5に修正した。
これまでのところ、地震による死者や重傷者は確認されていない。しかしウェリントンのウェイドブラウン市長は22日、市民に注意を呼びかけ、週明けから市民生活に影響が出ることも予想されると発表した。
バスは運行を継続する一方、ラッシュアワーの通勤列車は運転を見合わせ、線路に異常がないかどうかを調べている。
市長の発表によると、インフラや建物などに地震の影響はほとんど出ていないが、専門家がインフラの状態などについて安全点検を行っているという。
北島の南部では21日の地震の数日前から小規模な揺れが続いていた。
ニュージーランドは過去にも大きな地震に見舞われており、2011年2月に南島のクライストチャーチを襲った地震では、建物などの倒壊などで185人が死亡している。