鳥インフルH7N9型、人から人への感染を初確認 英誌
(CNN) 今年中国で流行した鳥インフルエンザ「H7N9型」のウイルスが、人から人に感染したとみられる初のケースが見つかった。研究チームが6日の英医学誌に発表した。
これまでH7N9型の人から人への感染は確認されていなかったが、中国東部江蘇省の女性患者(当時32)は3月に病院で父親を看病している間に、父親からH7N9型ウイルスが感染した可能性が高いという。2人ともその後死亡している。
この女性がニワトリなどの家禽(かきん)類と接触した形跡はないといい、研究チームは「新型ウイルスがパンデミック(世界的大流行)を引き起こす可能性のあることが確認された」としている。
ただし今回の症例では人から人への感染力は限定的で、持続的に感染が広がる性質もないとも指摘した。
世界保健機関(WHO)は4月の時点でH7N9型について、ここ数年で見つかった中で特に致死性が高いと警告していた。
中国国営メディアの先月の報道によれば、2月以降の感染者は132人に上り、43人が死亡している。