イラン最高指導者、ロハニ大統領の外交を称賛 一部に苦言も
(CNN) イランの最高指導者ハメネイ師は6日までに、国連総会で欧米諸国との対話路線を打ち出し核兵器開発を否定するなどの一般討論演説を行ったロハニ大統領の外交努力を称賛、「我々は訪米で起きたことを支持する」との考えを示した。
ファルス通信によると、首都テヘランでの軍将校学校の卒業式典で述べた。同師がロハニ大統領の訪米の成果について論評するのは初めて。
ただ、同通信によると、ハメネイ師は米国滞在中での一部の事柄は極めて好ましいものではなかったとの見解も表明。プレスTVによると、不適切だったとの表現もつかった。同師は「ツイッター」にある自ら英語の公式アカウントでも同様の考えを示した。
ロハニ大統領は訪米で、オバマ大統領との電話会談に応ずる異例の動きも見せていた。米国、イラン両国首脳が直接接触するのは1979年のイラン・イスラム革命後、初めてだった。
ハメネイ師が「不適切」とした事柄が何を指すのかは不明だが、米大統領とのこのやりとりだった可能性もある。
ファルス通信によると、同師は「我々は政府の外交について楽観的だが、米国については悲観的だ」とも指摘。「米国は信用出来ず、自分本位で非論理的であり、約束を破る」とし、「イスラエルにへつらいその要望に屈服している」と非難した。