外国人労働者と警察が衝突 2人死亡、68人負傷 サウジ
(CNN) サウジアラビアの首都リヤドで9日、不法就労者の摘発を巡って警察と外国人労働者が衝突し、2人が死亡、68人が負傷した。国営サウジ通信が伝えた。
同通信によると、この騒乱で561人が警察に逮捕されたという。
警察は、暴徒化した集団が路地をバリケードで封鎖し、住民に対する投石や商店の略奪、車両破壊などを行ったと発表。今回の事件を受けて不法就労者に対し、リヤドの施設に出頭するよう促している。出頭者は本国に送還される可能性がある。
サウジアラビアでは今月に入り、警察が「防犯対策」として不法就労者の摘発を強化。摘発の対象はアフリカ出身者が大半を占めている。先週はエチオピア人の男性が死亡したと報じられ、エチオピア外務省は、「エチオピア人の殺害と、サウジアラビア在住のエチオピア国民に対する不当な処遇を非難する」との声明を発表した。