アフガン国民会議、米国との安保協定を承認
カブール(CNN) アフガニスタンのロヤ・ジルガ(国民大会議)は24日、米軍の駐留継続について定めた安全保障協定を承認した。
ロヤ・ジルガは首都カブールで21日から4日間にわたって開催され、全土から部族指導者ら約2500人が出席。同協定を圧倒的な賛成多数で承認し、カルザイ・アフガン大統領に年内の署名を勧告した。
ただし、米兵がアフガン国内で罪を犯した場合に米国のみに訴追権を認めている条項を巡っては、訴追をアフガンの米軍基地内で行い、被害者やその家族が証言台に立てるように規定の変更を求めた。
ロヤ・ジルガの決定に法的拘束力はないが、カルザイ大統領は決定に従うと明らかにしている。
協定は、米軍が2014年末の戦闘任務終了後も一部要員を同国に残すことを認め、その条件を定めた内容。ケリー米国務長官とカルザイ大統領は20日、協定の最終的な文言で合意に達していた。
ただし同大統領は署名の条件として、米軍による家宅捜索の全面禁止を要求。「米軍が今後1度でもアフガンの民家に対する急襲作戦を実行した場合、署名はしない」との立場を示している。