北朝鮮で代議員選挙 金正恩氏に同行の妹に注目
(CNN) 北朝鮮で先週、最高人民会議(国会に相当)代議員選挙が実施され、金正恩(キムジョンウン)第1書記の側近らが代議員に選出された。正恩氏の投票に同行した同氏の実妹、予正(ヨジョン)氏の動向に注目が集まっている。
正恩氏の体制下で初となった代議員選挙は、9日に投票が行われた。中央選管の発表によると、選挙の賛成率は100%。北朝鮮メディアは13日、「北朝鮮の全人民が選挙に参加した」と伝えた。
代議員選挙は各選挙区に1人ずつ立候補する、事実上の信任投票。米国務省の報道官がこれを「非民主的」と批判したことに対し、外務省報道官は「厚かましい発言だ」と不快感を表明した。さらに「米国は他人を批判する前に自分たちの心配をするべきだ。米国式の選挙では、金さえあれば池のアヒルでも大統領になれる」と述べた。
正恩氏とともに金日成政治大学の投票所に姿を見せた予正氏は、「党中央委員会の幹部」と紹介された。体制の世代交代が指摘されるなか、昨年処刑された張成沢(チャンソンテク)氏の妻で故金正日総書記の妹の金慶喜(キムギョンヒ)氏に代わり、予正氏が要職に就くとの観測もある。