15歳の問題解決能力でアジア優勢、日本は3位
(CNN) 経済協力開発機構(OECD)が世界各地で15歳の子どもたちの問題解決能力を調べたテストで、アジア諸国が上位の成績を収めたことが分かった。
OECDは2012年、44の国と地域で8万5000人を対象にテストを実施した。このほど発表された問題解決部門の結果によると、成績のトップはシンガポール、2位は韓国で、3位が日本、4位が中国とアジア勢が上位を独占した。5位にはカナダが入った。
米国は全体平均をわずかに上回って15位。ロシアやイスラエルは平均を下回る結果となった。
OECDは、複雑な問題を解決する能力が、将来の経済的成功の鍵になるとの見方を示す。テストでは、社会人が日常的に遭遇するような問題にどう対処するかが問われた。
なじみのない携帯電話や自動券売機の使い方を考えさせる問題や、患者の症状に合わせて痛み止めの薬を選ばせる問題、建築工事の日程や航空機の時刻表を組ませる問題などが出題された。バースデーパーティーで招待客の希望に沿った席順を決めるという問題もあった。
OECDの報告書は「数学の法則を学ぶことも重要だが、それを使うのは問題解決の第二段階。第一段階として、現実社会の雑然とした事実をよく調べ、どの法則を当てはめるかを決める必要がある」と指摘し、応用力を養う教育の重要性を強調している。