エベレスト雪崩の死者13人に 「氷の塊が突然」
ネパール・カトマンズ(CNN) ネパール政府は21日までに、世界最高峰エベレストで18日に発生した雪崩で、ガイドのシェルパ13人の死亡が確認されたと明らかにした。まだ3人が行方不明になっており、少なくとも6人が負傷している。
雪崩はクンブ氷瀑(ひょうばく)にあるベースキャンプの上部で発生し、約50人の登山隊を襲った。隊は全員がネパール人で、食料などの物資を運ぶシェルパを中心に構成されていた。
これまでに全員の身元が確認され、救助隊が行方不明者の捜索を続けている。
助かった26歳のシェルパは、キャンプ設営の準備をしていたところ、「大きな氷の塊が突然山から落ちて来た。助かるとは思わなかった」と振り返った。
ロープで体を結んだ助手と共に氷の陰に隠れて雪崩をしのいだといい、「私たちは先頭にいたからそれができた。後続の12人も助かったが、その後ろの人たちは死亡した」という。
別のシェルパは「これが私たちの仕事だ。死の危険は常にある」と語った。
エベレストの頂上制覇は5月15~30日がベストシーズンとされる。当局によると、外国人登山者は今後数カ月で334人が入山を許可され、シェルパ約400人がガイドを務める。