ナイジェリアの爆弾テロ、ボコ・ハラム指導者が犯行声明
アブジャ(CNN) ナイジェリアのイスラム武装勢力「ボコ・ハラム」の指導者アブバカル・シェカウ容疑者を名乗る人物は21日までに、インターネット上でビデオ声明を出し、首都アブジャのバス停留所で14日に起きた爆弾テロの犯行を認めた。同国北東部ボルノ州の学校で多数の女子生徒が拉致された事件には言及していない。
シェカウ容疑者とみられる人物は迷彩服姿に突撃銃を携え、爆弾テロについて「政府が米国と共謀してイスラム教徒を殺害していることに対する報復だ」と主張。「これは前触れにすぎない」とも語り、ジョナサン大統領に向けて「私は近くにいる。見つけてみろ」と挑発的な言葉を放った。
アブジャでの爆発では少なくとも75人が死亡、100人以上が負傷した。
一方、ボルノ州の拉致事件では女子生徒129人が連れ去られた。このうち45人は19日までに帰宅したが、84人が依然安否不明となっている。
ボコ・ハラムはナイジェリア全土へのイスラム法(シャリア)導入をめざし、北東部を中心に爆弾テロ、女性や子どもの拉致、政治家や宗教指導者らの暗殺などを繰り返してきた。シェカウ容疑者はごく一部の側近を除いてメンバーとも直接対話することがないとされ、その存在は謎に包まれている。