1週間内に海底捜索完了、別の方法検討か マレーシア機不明
(CNN) クアラルンプール発北京行きのマレーシア航空370便が先月8日未明、消息を絶った問題で同国のヒシャムディン運輸相代理は19日、インド洋南部での無人潜水艇による機体残骸の捜索作業は今後1週間内に完了するとの見通しを示した。
記者団に対し、作業を実施する範囲は狭まっており、19日もしくは20日の捜索結果は重要な節目になるとの見方を表明。その上で、オーストラリアのアボット首相の最近の言葉に触れながら、「今後数日間の結果がどうあれ、捜索作業の方法の見直しが必要」と述べた。
捜索作戦を統括する豪州当局によると、無人潜水艇による7回目の作業が20日午前行われたが成果はなかった。この後、8回目の作業を開始した。
ヒシャムディン運輸相代理は、機体残骸の発見に近づいているのかとの質問に対しては「答えるのが難しい」と応じた。370便の消息不明の謎に迫る証拠発見の失敗は、捜索作業の終了を意味しないとも説明。より広範囲での作業や異なる機器の投入など別の観点からの捜索が必要になるとの考えも示した。
「1日が過ぎるたびに捜索の難しさが増す」とも語った。
捜索場所の北西部海域にはインド洋に特有のサイクロン(熱帯低気圧)が発生しつつあり、20日から21日にかけ風速が強まり降雨も予想される。捜索作業への一定の影響も考えられる。