イラクで期日前投票、投票所への攻撃で32人死亡
(CNN) 国民議会選挙を控えたイラクで28日、各地の投票所を狙った銃撃や爆発が続発し、32人が死亡、92人が負傷した。30日の議会選に先立ち、この日は警官や軍兵士の期日前投票が実施されていた。
投票所の前に並ぶ治安部隊員らを狙った自爆テロも相次いだ。
イラクで議会選が実施されるのは2011年の米軍撤退後で初めて。定数328に対し、9032人が立候補している。
同国では最近、マリキ政権を主導するイスラム教シーア派と、少数派スンニ派との対立が激化し、昨年1年間で民間人ら8800人以上が死亡した。
国連の潘基文(パンギムン)事務総長は声明で、議会選はイラク民主化の重要な節目だと強調。一連の攻撃を非難し、全国民が参加できる選挙の実現を指導部に呼び掛けた。